【読書】すべてはモテるためである
なぜモテないかというと、それは、あなたがキモチワルイからでしょう。
からはじまる「モテる」ためのレッスンは、適当な自己理解と適度な自己肯定と適切なコミュニケーションへと見事に展開し、愛と生に関する倫理へといきつきます。國分功一郎と対談していることも納得がいきます。極めてマニュアル的/形式的であると同時に読者に対して対話と思考を強いるという点で倫理と哲学の精神に貫かれているといえるでしょう。
「キモチワルイ」ということを認めること。そして、それを「肯定」してくれる人/場所を見つけていきましょうという過程は、多分幸せに生きるためのエチュードになっているので、とりあえず生きるために読めばいいと思うのでした。
過去のダメになった恋愛とかもにょもにょとかについて思い当たる節の一つや二つはみつかるでしょう(みつかった)